おどろおどろしい衣懸塚

北区紫野下築山町。この住宅地の中には源義経の母の常盤御前が化粧をしたという「常盤井」という井戸跡があります。衣懸塚はこの井戸のそばの狭い路地を入ったところにありますが、荒廃した不気味な雰囲気の一画です。古来より蓮台野の周辺は葬送の地であったことから、その遺構かと思われますが,誰のお墓であるかは不明です。ちなみに紫野には近衛天皇火葬塚(花の坊町)、後冷泉天皇火葬塚(下神輿町)、白河天皇皇女・媞子・郁芳門院(西野町)の三つの古墳が残っています。衣懸とは遺骸を風葬する時に、その周囲を布帛で覆い隠すことですが、衣笠山の名前の由来もここから来ているようです。京都にはこうした謎めいた遺跡が存在します。ともあれ開発のために貴重な歴史の残片が破壊されることのないように願うものです。

住宅地の谷間の荒廃地に残る衣懸塚

樹木の根元にある石碑 (築山の墓地と読める)

路地の入り口にある「常盤井」の井戸の跡 (南築山町)

sakuragai6 の紹介

京都を愛する、ロマンティストの男性シニアです。
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