觀亀神社と亀龍院

「兎」の特集につづいて、「亀」にゆかりの社寺です。万年の齢(よわい)を保つといわれ、吉兆を表すめでたい動物にちなんで、東北・関東大震災という未曾有の困難を乗り越えて、新しい日本の復興と誕生を祈りたいものです。

①觀亀神社 (かんきじんじゃ、東山区新橋南通東大路西入)

觀亀稲荷社は祇園東地区の防火の神として地元の人に親しまれていますが、ネオン街の入り組んだ場所で一般にはあまり知られていません。創建の当時、付近は竹薮で、伐り開いた時に亀が出現した縁起から觀亀、歓亀または歓喜神社と称し、その後、觀亀稲荷社と呼ばれるようになったそうです。この場所はもとは御所の火の番を任されていた膳所藩(大津市)の京屋敷跡で宝永6(1718)年に火伏せの神・秋葉大権現(静岡県)を祀って創建されました。平成23年の大祭は5月13日、午前に神社で。芸舞妓 さんの舞の披露と茶菓の接待などが、午後から祇園東お茶屋組合の2階で予定されています。一般の方がめったに足を踏み入れることのない花街のお稽古場の雰囲気を楽しむことができます(有料)。

②亀龍院 (きりゅういん、中京区錦小路通西洞院東入)

京の三薬師のひとつ。淳和天皇(786~840)の勅命により弘法大師が自作の愛染明王像を安置して、国家の安穏を祈念した道場です。俗に「亀薬師」と呼ばれ、薬師如来像は亀の背中に乗った珍らしい姿です。この像は浦島太郎の息子が竜宮から持ち帰ったと伝えられています。浦島太郎の伝説は京都府では丹後半島の伊根町と京丹後市網野町にもありますが、太郎の息子というところが面白く、亀の甲羅に乗った仏像は日本でも数箇所にしか見られないようです。現住職は行動派で、自ら単車を駆っては丹後の沿岸部まで、取材活動や現場確認に遠征されるそうです。

 「觀亀神社」の20年ぶりに新調された鳥居

「亀龍院」の亀の甲羅に乗った薬師如来

sakuragai6 の紹介

京都を愛する、ロマンティストの男性シニアです。
カテゴリー: 仏像, 寺院, 神社   パーマリンク

觀亀神社と亀龍院 への2件のコメント

  1. ヘルブラウ より:

    京都では泰家での限定昼食会、素敵な時間をありがとうございました。
    せっかくの桂離宮見学もさくらがいさんにはいろいろお手数かけましたのに
    早めの帰独でいけなくなり娘も大変残念がっていました。
    それにあのお皿のことも・・・、メールで使ってくださってるご様子で
    ご迷惑でなかったことを願っています。
     
    私の干支でこんな大災害の年なるとは、困ったうさぎさんであります、
    この薬師如来様は亀に乗ってらっしゃりますが、のんびりゆっくりと
    大海を渡るということでしょうか・・・

  2. sakuragai6 より:

    ヘルブラウさま
    薬師如来像は、病人が出た時にその家族が亀薬師に参詣して、薬師如来を乗せている亀の口に水を注いで願掛けをすると、亀が元気になって竜宮へ出かけて行き、海神に難病を平癒するように進言し、参詣者の願いを叶えてくれるのだそうです。
    不測の事態発生で旅程の繰上げは残念でしたね。 お嬢様が関心をお持ちだった安藤忠雄氏の作品は、地下鉄北山駅に近い「陶板名画の庭」のことではないでしょうか。 その他では北山通、と高瀬川沿いにそれぞれ商業施設がありますが。 桂離宮などは、次回の機会にでもとよろしくお伝えください。

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