大正ロマン溢れる「柳小路」と名物狸  

地元の人も殆ど知らない「柳小路」と呼ばれる通りがあります。場所は河原町通りの西側の裏寺町通りの、さらに一筋西側にある路地です。八兵衛明神の横に大きな柳の木があったことが、通り名の由来です。昔このあたりに「歓喜光寺」があり、境内に住みついた三匹の狸が福をもたらすと評判になりました。三匹はそれぞれ六兵衛狸、七兵衛狸、八兵衛狸と呼ばれ、お寺が山科に移転した後もこの付近を動かず、多くの人に愛されました。狸は死にましたが、それぞれの冥福を祈り、三つの社が建立されました。現在は八兵衛明神だけが残っています。本殿の下には信楽焼の狸が八体置かれ現世利益を神徳として祀られています。八体は「狸の八相縁起」と「八兵衛」の八を掛けたものです。なお六兵衛狸は錦天満宮に、七兵衛狸は丸二食堂の神棚に祀られたそうですが、現在いずれも不明です。

柳小路通り (中京区中之町) 

八兵衛明神

八兵衛明神の内側 (八体の狸が八相縁起をアピール)

sakuragai6 の紹介

京都を愛する、ロマンティストの男性シニアです。
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大正ロマン溢れる「柳小路」と名物狸   への4件のコメント

  1. ぽん より:

    ついこないだ、久しぶりにここを通りました。
    昔はこんな綺麗にお社が整備されてなかったような気がします。森見登美彦さんがここをテーマにした小説を書かれたんですが、あのあたりの光景がしっかり書いてありました。
    が、周りはこじゃれたお店ばっかりになってしまい、往年の怪しげなムードが薄れてしまったのは残念です。

  2. sakuragai6 より:

    ぽん様
    森見氏の作品を読んでみたいので、小説の題名を教えてください。 なお「丸二食堂」は残念ながら、いまは休業中でした。また一枚目の写真だけは、やや古く1年ぐらい前に撮影したものですが、“灯台もと暗し”といいますか、柳小路に近い店の女性が知らなかったのには驚きました。
     

  3. ぽん より:

    「聖なる怠け者の冒険」というタイトルで、去年、朝日新聞の夕刊に連載されていたものです。まだ、単行本化されてないようで、おそらく出回るのは今年の夏頃ではないでしょうか?
    私的には、話より挿し絵のほうがお気に入りでした。
     

  4. sakuragai6 より:

    ぽん様
    どうも有難うございました。

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