ユニークな仏像の危機管理

お寺にとってご本尊の仏像はかけがえのないものであり、また恐ろしいのは火災です。

そこで仏像を火災から守るために編み出されたユニークな事例を二つ取り上げてみました。

①平等寺(因幡薬師)の脱出装置

本尊の薬師立像(重文)は厨子の背面に台車とロープが組込まれていて火災が発生した時には

本堂の後ろの扉を開け放つと本尊を厨子ごと仰向けに倒して外部に引っ張り出せるようになって

います。また頭部を傷つけないために頭に頭巾をかぶっています。

②戒光寺の防火カーテン

本尊丈六釈迦如来像は火災が発生すると自動的に防火カーテンが下りてきて仏像を包み込むよう

になっています。 銀色のカーテンはNASAの宇宙服と同じ素材で1200度の熱から守るそうですが

その上にスプリンクラーの水をかけるという念の入れようです。

  

 平等寺の仏像と頭巾などの工夫 (下京区松原通烏丸東入北側)

 10回にわたる火災にもかかわらず難を避け今日まで保存されています。(日本三如来のひとつ)

 

   戒光寺の仏像と防火カーテン(東山区泉涌寺山内町29)

   応仁の乱で堂舎が焼失した時も兵火を免れています。首の辺りに流れているのは血の跡で

   後水尾天皇が即位争いに巻き込まれた時に身代わりにたたれたものと言われています。

sakuragai6 の紹介

京都を愛する、ロマンティストの男性シニアです。
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ユニークな仏像の危機管理 への2件のコメント

  1. ヘルブラウ より:

    貴重な仏像などを火災の被害から守るためにそういう仕掛けがあるのですねぇ~
    さくらがいさんのこの記事でなるほどと安堵しています。

    日本もそろそろ師走の風が吹いてくるころで、
    どうぞ風邪などめされませんようお気をつけくださいませ。

  2. sakuragai6 より:

    ヘルブラウさま

    この二つのお寺は先端を行っている方だと思います。
    盗難対策も含めてこれから追々と広まっていくのではないでしょうか。

    寒さが苦手の私にとっては、これからが苦難のシーズンです。
    ドイツも寒さが厳しいでしょう。 どうぞヘルブラウさんもお元気でお過ごしください。

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