山鉾のみどころ

祇園祭の山鉾行事がユネスコの無形文化財に登録されて初の巡行でした。 平成22年度は

豪華な懸装品やご神体に焦点を当ててみました。 山鉾は注意深く見ると意外なところに意外

な動物が息づいているかのようです。

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 「月鉾」の妻飾り部に左甚五郎作と伝わる白兎、梁と桁に貝尽し。

 蛙又の白兎の下に九星を甲羅にもつ霊亀が。破風軒裏に草木図

 は円山応挙の直筆です。

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 同じ「月鉾」の大屋根の鬼板には八咫烏、格子には唐草金具が。

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「郭巨山」中国の史話で子供を捨てに出た郭巨が小判が入った釜

を堀あて 母に孝養を尽くしたという故事、手に鍬をもつ。

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「芦刈山」 芦を売りながら故あって別れた妻を捜す老翁の姿。

この古い頭は仏師康運作。 通常は江戸時代の模品を使用している。

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「油天神山」 翔鷹千花図、毛綴織。真向龍金糸綴は宵山飾り

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 「太子山」 ご神体人形は聖徳太子像。すきまからようやく

 拝顔できます。 享保年間の作。真松はこの山だけが杉。

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 「木賊山」 謡曲「木賊」のシテとされる翁がわが子を探す場面。

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 「鯉山」中国の龍門の滝をのぼる鯉の勇姿をあらわしています。

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 「伯牙山」のご神体人形。琴の名人伯牙が友人鐘子期の死

 を聞いて、その琴の弦を断ったという故事。

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 「橋弁慶山」 弁慶と牛若丸が五条大橋で戦う姿。人形は

 永禄6年の古い銘がある。

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 「淨妙山」 宇治川の合戦。ご神体(人形)は三井寺の僧兵筒井浄妙が橋桁を渡り

 一番のりをしようとすると一来法師が淨妙の頭上をとび越え先陣をとる一瞬。

sakuragai6 の紹介

京都を愛する、ロマンティストの男性シニアです。
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山鉾のみどころ への4件のコメント

  1. ぽん より:

    さすがさくらがい様、ルポのポイントが他所さんと違いますねぇ。
    月鉾の兎、私も好きです。鯉山の鯉もダイナミックでええですが。

  2. sakuragai6 より:

    ぽん様

    おほめに預かり恐縮です。 今年は巡行日が土曜日なのと天候にも恵まれて昨年に比べるとぐーんと多い人出でしたね。
    木賊山の町内に茂る「木賊」や鉾の屋根方に給水する、つるべ式のボトル
    の写真なども面白そうだったのですが、これ以上は写真が増やせなくて割愛したのが一寸残念でした。

  3. ヘルブラウ より:

    一つ一つの意匠がそれぞれ超一級の芸術品である山鉾、
    改めて素晴らしいと、このさくらがいさんの記事を読んで認識しています。  

    移動美術館といっても過言ではないようですねっ!、
    その合間にあのコンチキチキの音楽(お囃子)も入るのでしたかしら?・・・

    やはり祇園祭が最も京都らしいのでしょうか!?

  4. sakuragai6 より:

    ヘルブラウさま 
                            
    なにせ山鉾は32基もありますので、動かないうちに全部を見て回ろうと思っても一ぺんにはとても無理な注文です。 仰るとおりまさに「動く美術館」ですね。
    祇園囃子は渡り囃子と戻り囃子があり山鉾の巡行の場所によって音色が変わります。 そして曲目は各鉾でそれぞれ30曲あるといわれています。
    葵祭は日本の三勅祭の一つ、時代祭は京都の誕生祭、祇園祭は日本の三大祭りの一つということですが、一番活気があるのはやはり祇園祭の山鉾巡行と神輿渡御ですね。

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