文学の舞台を訪ねて ~ その6 (志賀直哉)

志賀直哉は宮城県石巻市の出身で白樺派を代表する作家の一人です。 短編「城崎にて」で

著名ですが、長編小説は「暗夜行路」が代表作です。 暗夜行路を書く前には京都をたびたび

訪れ何日か滞在していますが、大正12年に京都に転居し粟田口三条坊に、その後は山科の

竹鼻に約2年ほど住んでいます。  この間に「山科の記憶」など短い随想を執筆しています。

「暗夜行路」の主人公、時任謙作は自分の暗い出生の秘密を知り苦悩しますが京都に来てみ

て初めていくらか救われた気持ちになったと述懐しています。 これはおそらく作者の投影とも

いえそうです。   ”山科川の小さい流れについて来ると、月は高く、寒い風が刈田を渡って吹

いた”  これは「山科の記憶」の一節ですが現地には志賀直哉旧居跡の石碑が建っていま

す。

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 志賀直哉旧居跡の石碑 (大正12年10月から同14年4月

 間で当地に居住、ここでの体験をもとに「山科の記憶」「痴情」

「晩秋」など一連の作品が生まれました。)

(場所)  山科区竹鼻立原町

 

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京都を愛する、ロマンティストの男性シニアです。
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文学の舞台を訪ねて ~ その6 (志賀直哉) への2件のコメント

  1. ヘルブラウ より:

    志賀直哉は奈良にも住まわれていたことがあり、
    住居は今でも記念館としてあり中を見学したことがありますが、
    京都にも、それも伏見に住まわれていたことがあるとは初めて知りました。

    確か尾道にも短期間滞在されていたことがあると想います。
    東北うまれの方なのに関西が好きだったのでしょうね・・・

  2. sakuragai6 より:

    ヘルブラウ様

    仰るとおりですね。 尾道がいちばん早くて1年ぐらい。次が京都で1年半ほど、そして奈良が9年間と一番長く住まわれているようです。

    本当に作家や芸能人の転宅は頻度が高く居住の期間は短いですね。

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