文学の舞台を訪ねて (その4)

御池大橋の西詰めには夏目漱石の句碑が建っていますが京都に住む人にも意外に知られて

いないようです。  「春の川を隔てて男女哉」 これは繩手新橋の御茶屋「大友」の女将である

磯田多佳との行き違いを詠んだものです。  漱石が京都を描いた唯一の小説 「虞美人草」

では比叡山を 「恐ろしいがんこな山だなあ」 と語り、保津川下りでは口語と文語の混淆した

絶妙な描写があります。  いま平等院のミュージアムで京都の文人日記が公開されています

(平成22年4月16日まで) が漱石の手紙には 「見るところは多く候、時は足らず候、便通は無

之候、胃は痛み候」としたためています。  御池の句碑は最近,駒札が添えられましたので少

しはその存在が分かり易くなったのではないでしょうか。

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    御池大橋の西から 東北をのぞむ東山と漱石の句碑         

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     保津川下り (頭の上には山城を屏風と囲う春の山が

     聳えている。逼りたる水は已むなく山と山の間に入る。)

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       円通寺の借景庭園に見る比叡山

sakuragai6 の紹介

京都を愛する、ロマンティストの男性シニアです。
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文学の舞台を訪ねて (その4) への5件のコメント

  1. 320 より:

    私が中学に入学して最初に読まされた小説が漱石の「坊ちゃん」でした。

    坊ちゃんも 還暦迎え じいちゃんに

  2. sakuragai6 より:

    320さま

    ほかの作家の小説ですが 「その後の坊っちゃん」という単行本も
    出版されているようですよ。  それだけ人気があったということで
    しょうね。

  3. ヘルブラウ より:

    漱石は好きですが、京都との縁はあまり知られていませんね、
    「それから」をこちらで読み返し、彼の代表作かもしれないと想いました。
    「虞美人草」も好きです、「坊ちゃん」はいまいちでしょうか・・・笑

  4. ヘルブラウ より:

    追伸
    肝心なことを忘れていました・・・汗

    !最後の比叡山の写真がいいですねぇ~!!

  5. sakuragai6 より:

    ヘルブラウさま

     有難うございます。  比叡山を借景にした庭園は6ヶ寺ほどあるのですが円通寺が距離的には一番近いですね。 それと意外なビューポイントは北野天満宮の入り口の今出川通りから東に向けて真正面に見える位置です。

    漱石は50年の生涯の間に4回(延べ51日間)京都を訪れているようです。
    でも有名なのは正岡子規と訪ねたときと磯田多佳とのやり取りですよね。

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