寂光寺の磨崖仏

南山城ならぬ山科区の北東、小金塚に隣接する大津市藤尾に、この磨崖仏はあります。                       京都と大津を結ぶ小関越えの道に面して建つお寺の本堂を隠れ家風に、ひっそりと姿を見せてくれます。  そしてその柔和な顔立ちは見る人の心をほぐしてくれます。   この磨崖仏は高さ278cm、巾566cmにわたって山から突出した花崗岩に大小あわせて15体の仏像と梵字が彫られています。   中央に大きく阿弥陀如来坐像が、向って右側に観音、勢至の両菩薩像、左側には地蔵菩薩像が浮き彫りされています。  阿弥陀如来像の光背の外側に「延応2年」(1240)供養と読める刻銘があり、その様式からみて慶派による鎌倉時代の作と推定されています。        京都の中心部から意外にも近いところで立派な磨崖仏に対面できるとは驚きです。   ご住職は知る人ぞ知るでよいからと,できればそっとしておきたいお気持ちのようですが、事前の予約と300円の志納金で拝観することができます。

 ( 写真 )       上は寂光寺の外観     中は阿弥陀如来と地蔵菩薩(左)   

           下は阿弥陀如来と観音菩薩と勢至菩薩像

(場所)       大津市藤尾奥町13

 

 

 

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京都を愛する、ロマンティストの男性シニアです。
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寂光寺の磨崖仏 への8件のコメント

  1. yamana より:

    なぜあそこは滋賀県なのでしょう。明らかに山科盆地内の地。古歌の謡う逢坂は決して山城と近江の間ではありません。

    いまだ納得いく答えは得ていません。

    都道府県まるいは市町村単位の許認可事業においてはこれが大きな問題になってきます。

  2. sakuragai6 より:

    yamanaさま

    全く同感です。  藤尾奥町の人口は約900人ですが生活圏はまぎれもなく
    京都市と思えます。

    ただご住職の話では、もとはこの地が三井寺の寺領だったそうですので、それが関係している
    のかもですね。

  3. 小関越え(こせき)正しい呼称のようですが、小生が初めてイタチなる動物を目撃したのも、ここでした。

    大津だろうと京都だろうと境界線なんかないものね。

    ♪誰がひいたか水平線の波に隠れた国境・・・・カスマプゲカスマプゲ

  4. sakuragai6 より:

    Mitsuo Sakakibaraさま

    韓流ブームのはしりの歌ですね。

    昔話で思い出すのは、湯村温泉から真夜中のタクシーで京都に向う途中のこと。   峠の山道で車にふれて道端にうずくまったタヌキを捕らえようと、車から降りておそるおそる手を伸ばした時に運転手さんの” 蹴とばせ!”の一声に同乗者が誤って私の手の甲を蹴ったために取り逃がしたという一幕がありました。

  5. 湯村温泉とは、どこの温泉ですか?
    小生の知っているのは、山梨県甲府市の湯村温泉なのですが。
    京都周辺は知りません。なにしろ神田の生まれなもんで・・・・
    タヌ公に化かされて京都に都落ちしたもんで。。。
    このページは内緒にしてあります。婿殿は辛いのよ。

  6. sakuragai6 より:

    Mitsuo Sakakibaraさま

    兵庫県美方郡温泉町(山陰本線浜坂駅の南10km位)にあります。
    渓谷に涌く熱泉でひなびた温泉です。
    いまでは考えられないことですが、京都までの遠距離を一人では大変だから
    と途中でハンドルを本職さんに代わってあげたりの夜明け前の9号線ドライブでした。
    (その朝は平常どおり定刻の出社。)     これも古き良き時代のエピソードの一つといえましょうか。

  7. augustaugust より:

    コメントのやりとり、楽しく拝読いたしております。

    近場に磨崖仏があるのですね。
    風雨にさらされてないから
    とても表情がいいですね。

    写真やテレビなんかでみることはあってもなかなかチャンスがありませんものね。
    私が直接見た唯一のものは室生寺からの戻りに
    花に誘われて立ち寄った大野寺のもの。大きかったぁ~。

  8. sakuragai6 より:

    augustaugustさま

    有難うございます。  
    桜の頃に疎水の散策をかねて立ち寄られるのがいいかもですね。         
    また琶湖疏水の史跡を辿りながら小関越えの道を登り三井寺へ
    のコースも比較的楽に行くことができますよ。

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