河井寛次郎記念館

陶芸家、河井寛次郎の世界を紹介する記念館です。   設計から内装、調度品まで自らがデザインした自宅兼工房で作品も多数展示されています。   ご本人は明治23(1890)年に島根県の安来に生まれ、京都陶磁器試験場で研究、製作に励んだ後、この地に居をかまえて昭和41(1966)年に亡くなるまで作品を作りつづけました。  作風は奔放且つダイナミックで1937年に「鉄辰砂草図壷」がパリ万博でグランプリを受賞の他、1957年にはミラノ・トリエンナーレ国際工芸展で『白地草花絵扁壷」がグランプリを受賞するなど輝かしい足跡を残しています。   しかし本人は文化勲章を辞退するなど、無位無冠の陶工として生涯を創作活動に従事しました。   一階は囲炉裏や吹き抜けのある板の間,二階は書斎と居間になっています。  感動的なのは陶房の奥にある大きな登り窯です。(写真下) いまではなかなかお目にかかることはできません。  昭和30年代に登り窯から出る煙が公害として問題になり、多くの窯元は山科の清水焼団地へ移転しました。  現在も五条通の北側や大和大路から東大路にかけて陶器を扱う店が多く並んでいます。   毎年8月に開催される「五条坂陶器祭り」は大勢の人で賑わい京の風物詩の一つになっています。       「土と炎の人」と呼ばれ「驚いている自分に驚いている」と語った寛次郎はその生涯を通じて感動を失わない心の持ち主であったそうです。  彼の生活の場を訪ねて美意識の原点にふれてみるのも一興かと思います。

(場所)  東山区五条坂鐘鋳町

 (写真説明)  上は正面入り口  下は登り窯

 

 

sakuragai6 の紹介

京都を愛する、ロマンティストの男性シニアです。
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河井寛次郎記念館 への6件のコメント

  1. 河井寛次郎記念館の前の道は馬町を渋谷街道を西に来て北へ上がると五条通りを
    西へ抜ける抜け道として何回も通っているのですが、これまた恥ずかしながら入った事がありません。お迎えとかお送りも何回もあるのに陶器には興味がないと云うか100円の茶碗も何百万円の茶碗も千両も万両も判りません。はい。

  2. sakuragai6 より:

    Mitsuo Sakakibaraさま

    はじめて訪れる方には一寸わかりにくい場所かもですね。
    それと「並河靖之七宝記念館」もそうですが、意外と、通の外国人に知られて
    いるスポットのようです。

  3. みっちゃん より:

    お名前は知っていましたが記念館があり、作品も展示されているんですね。
    私は陶芸については全くわかりませんが一流の良いものを見ると分かる?かもしれませんね。機会をつくり是非行ってみたいです。

  4. sakuragai6 より:

    みっちゃんさま

    わかっても分からなくてもいいから、一流のものに
    ふれる機会を持つことが感性を養うことにつながるみたいですね。
    ともかく部屋、工房のすみずみまでなんとなく息づきを感じる
    ような気がしました。
     

  5. 桜貝先輩、おっしゃるとおりだと思います。小生、絵画鑑賞も疎かったのですが前職が
    新聞社の本社を回る仕事だったので絵画展の招待券が入手可能でした。
    それから印象派の絵画を中心に絵画展に足を運び一流の絵画を鑑賞しまくりました。
    いい絵の前に立ち、ふっと足を止めて見とれている内に、感じる物がありました。
    ゴッホの星降る夜のカフェテラス。星が花火のように爆発している。それ以前の絵の
    模倣のようなタッチから全く異なっているのが、面白かったです。
    多分、陶磁器も一流の物を目にしているうちに、何か感じるものが出て来るような気がします。今は佐川美術館で観た楽焼の茶器が思い浮かびます。
    偽者でも本物でもいいから、観た瞬間に感性を刺激してくれる物に出会いたいです。
    なにしろ私は騙され易い性格ですから。

  6. sakuragai6 より:

    Mitsuo Sakakibaraさま

    有難うございます。
    佐川美術館も信楽のMIHO MUSEUMも展示コレクションのセグメントと建築設計のテーマや
    デザインが素晴らしいですね。

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