鴨川の源流を探る  志明院

鴨川の源流の地、洛北の雲ケ畑は京都バスで出町柳から岩屋橋まで約50分の距離なのですが、1日往復6便しかないので効率的な日帰りには工夫がいります。  バス停から約1.5キロの行程。  志明院の前にある貼り紙の 「熊の出没に注意!」 を見ると山奥にいるのだとの実感が湧きます。     寺伝によれば役行者が創建(650年)、後に弘法大師が惇和天皇の命で再興(829)したとのこと。  本堂には空海の直作と伝える本尊で日本最古の不動明王が、また奥院の根本中院には菅原道真の手彫りと伝える眼力不動明王が安置されています。     また境内には歌舞伎「鳴神」で有名な鳴神上人が竜神を閉じ込めた所と伝えられる護摩洞窟があります。     うっそうたる老木の生い茂る中に巨岩や怪石がむらがりそそりたつのを横目に石段を上がると岩壁に架設した舞台造りの足場があり、暗い洞窟の奥に眼をこらすと目指す鴨川の源流の湧き水が現れます。           全山が修験道の行場のため楼門からの外観をのぞいて撮影は禁じられており、霊泉などの感動的な写真をご紹介できないのは残念ですが百聞よりも一見にしかずです。   そのほか近隣の社寺としては、岩屋橋を渡ったところに惟喬親王(文徳天皇の第一皇子)の霊を祀った惟喬神社が、またバス停、中畑の近くには親王が閑居されていた高雲寺址などがあります。

( 写真説明)  上は岩屋山志明院の楼門  

          下は高雲寺址の石段、登り口 

(場所)       北区雲ケ畑井谷町  

(宗派)       岩屋山不動教の単立寺院

 

 

sakuragai6 の紹介

京都を愛する、ロマンティストの男性シニアです。
カテゴリー: 創建の時代と創建者名、宗派, 寺院, 神社   パーマリンク

鴨川の源流を探る  志明院 への10件のコメント

  1. 桜貝さま、HPのリニューアルおめでとうございます。スタイリッシュですね。

    雲ヶ畑には、昨年の夏に愚妻と行きました。私はすぐに登り坂でへたって愚妻に馬鹿にされました。雑踏を歩くのは得意なのですが・・・

    お祝いに「美人のサイト」をどうぞ!

    http://www53.tok2.com/home/arthur3/beauty.htm

  2. sakuragai6 より:

    Mitsuo Sakakibaraさま

    有難うございます。

    「美人のサイト」も楽しませて頂きました。 (動画はいいですね)

  3. みっちゃん より:

    地図を見て洛北の雲ヶ畑はどんな所なのかなぁと想像していました。
    人里離れた山深い地のようですが桜貝さまの詳しい説明と写真で、古い歴史がありびっくり。まだまだ知られていない所ですが京都は歴史がいっぱいですね。

  4. yamana より:

    本当の鴨川源流を探求すべく、鴨川―賀茂川―雲ヶ畑川を遡っていくと、志明院に行き当たります。
    しかし、山内では決められたルート外には立ち入り禁止のため、本当の意味での鴨川最初の一滴を確認することはできませんでした。
    北山を代表する名山のひとつである桟敷ヶ岳の登山口でもありますね。

  5. sakuragai6 より:

    みつちゃんさま

    ようこそ!    私にとってはは3度目の雲ケ畑ですが、前2回は全て胃袋を満たすのが目的の訪問でした。  冬はぼたん鍋、春からは川魚料理などが賞味できます。
    昔の記憶では細い山道を細心の注意を払っての運転と言うイメージでしたが、意外と走り易くなっている感じでした。

  6. sakuragai6 より:

    Yamanaさま
    ご指摘の通りだと思います。
    ややもすると伝承と史実(或いは真相)の線引きがあいまいになりかねないので注意したいものです。     趣旨は異なりますが、一般的に血天井(笑い話で皿(さら)天井と読まれたというエピソードも聞きますが・・)は京都の六カ寺に存在すると言われていますが、古い文献にでてくる養源院や専門家の鑑定証言ありとする正伝寺などは別として何を根拠にといれたら説明に困る場合もあるかもですね。

  7. lapis☆ より:

    こんばんは (⌒▽⌒)
    志明院へは一度訪れてみたいなぁ〜と思っていましたが、
    やはり、すごく魅力的な所みたいですね!!
    今度、お天気の日にチャレンジしてみます。
    胃袋まで、満たされると最高ですね〜♪

  8. sakuragai6 より:

    lapisさま
    お久しぶりですね。  お元気でしたか。   北山杉の里でも「熊の出没に注意!」の張り紙を見ましたが今日は東京の話ですが、奥多摩の登山道で登山家の方がジョギング中に熊に襲われるという事件が発生しています。
    熊に胃袋を満たされないように、ゆめゆめ油断を召されませぬように・・・。 (笑い)

  9. yamana より:

    賀茂川源流は山幸橋で雲ヶ畑川、鞍馬川の二つに分かれます。そのうち本流にあたるのは見ればわかりますが、雲ヶ畑川です。
    しかし平安京の水源として尊重されたのは鞍馬川水系の貴船神社でした。
    前々から思っていたのですが、なぜなんでしょうか。

    ところで、伏見城血天井は数あれど「これは本物に違いない」と直感が訴えるのは正伝寺。
    一度は見てください。

  10. sakuragai6 より:

    Yamanaさま
    平安時代の都の人にとって鴨川は生活の基盤であるとともに、暴れ川でもあったようです。 農業社会だった当時は貴船神社が晴雨をつかさどる神であった(神が怒れば洪水を
    もたらし、汚すと疫病が広がり祟りをもたらすという、有難い神であるとともに、恐ろしい神でもある)ということと、都から見ると貴船は鬼門にあたる重要な神で常に勅使が参向して都の平安を祈ったといういきさつから、逸話的に貴船が尊重されたのではないでしょうか。

    正伝寺は長らくご無沙汰していて、気にかかっていた寺院です。
    早速、近いうちに再訪してみようと思います。
    有難うございました。

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