麟祥院(りんしょういん)は妙心寺の塔頭で、寛永11(1634)年、徳川三代将軍家光が乳母・春日局のために創建した香華所です。寺名は春日局の戒名に基づくものです。局は昨年度のNHK大河ドラマの主人公・江(家光の母)のライバルとして登場しました。江は信長の姪、局は光秀の重臣・斉藤利三の娘で、戦国からの因縁を引きずった関係でした。見所は①後水尾天皇より拝領した釣殿を移築した御霊屋。祀られている春日局の木像と建物は小堀遠州の作と伝えられています。②方丈には海北友雪(友松の子)による「雲龍図」が描かれています。雲の上を飛ぶ雄の龍と、海の上を渡る雌の龍という珍しい組み合わせです。③家光が建立し、局が信仰していたという春日稲荷社も入り口の右手にあります。通常は非公開寺院ですが特別公開時にはぜひ拝観をおすすめします。(右京区花園妙心寺町49)

麟祥院の入り口から本堂へのアプローチ

御霊屋に祀られている春日局の木像 (複製)

方丈の襖絵に見る雄の龍 (複製)

方丈の襖絵に見る雌の龍 (複製)

麟祥院の拝観受付の横にある春日稲荷社
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当寺は泉涌寺本坊の南高所に位置する別院の別格本山で、応安5(1372)年に後光厳天皇が創建された皇室ゆかりの菩提寺です。本堂の龍華殿はご土御門天皇の黒戸御殿を移築したことで知られています。さわら材を竹の釘で打った雄大なこけら葺きは貴重なものです。堂内には水墨画家・堂野夢酔筆の襖絵「双龍風雷図」を特別公開しています。ここは南北朝時代からつづく写経の道場で予約がなくても写経ができます。皇室の位牌を祀る霊明殿の前には徳川慶喜が寄進の石灯籠と桜の木が、また大輪の間には大石内蔵助筆「龍淵」や書院の「悟りの窓」と「迷いの窓」など、みどころは多いです。なお墓所には推理作家・山村美紗のお墓もあります。 (公開期間は3月18日(日)まで、場所は東山区泉涌寺山内町36)

雲龍院の正面入り口の龍(左右の位置からみると龍の顔がそれぞれ異なって見えます)
表題の上、バラの花の左下にある「なう」をクリックしてみてください。風変わりな龍の写真がありますよ。

本堂・龍華殿の貴重なこけら葺きの屋根

徳川慶喜が寄進した石灯籠と桜の木

書院から見る雲龍院の庭

推理作家・山村美紗の墓
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辰年といえば龍。京都には龍が描かれた社寺は沢山ありますが、とりわけ圧倒的な迫力で知られるのが瀧尾神社の木彫りの龍です。全長8メートルの巨体をうねらせた姿は、かって近所の人々から、「怖くて眠れない」「夜な夜な川に水を飲みに行く」などのうわさが広がり、神社は拝殿の天井に網をとりつけて龍を閉じ込めたそうです。この神社の創建の時期は明らかではありませんが、秀吉が方広寺大仏の建立の時に現在地に遷座したと伝わっています。大丸百貨店の礎を築いた下村一族の崇敬と援助により社殿の修復を重ねてきました。彫刻の作者は江戸時代末期から明治時代の京都の著名な彫刻家・久山新之亟の子息九山新太郎によるものです(父子は主に東西本願寺の彫刻を担当)。本殿の欄間の木鼻や鴨居に見られる十二支やパグ、空想の動物などの彫刻も見事で、その精緻な描写は絶対に見逃せないところです。
今年の干支に関連して、いろいろな社寺に見られる龍の天井画や狛犬ならぬ竜の石像なども「なう」のページでご紹介しています。 本ページの上の薔薇の花の左下にある「なう」をクリックしてご覧ください。
(滝尾神社の場所) 東山区本町11丁目、JRまたは京阪電車の東福寺駅から徒歩で2分。

瀧尾神社の南側の鳥居(奥に見える建物が龍のいる拝殿)

拝殿の天井、真ん中の上部に見えるのが、龍の顔と鱗

波打つ龍の尾の部分

下側に見えるのが龍の顔とひげ、頭の上は尖った爪の部分です。

本殿の両側には猿が御幣を持っています(写真は左側の猿)。
タイトルの言葉は「初夢に見ると縁起が良いもの」を列挙したフレーズです。 以下に京都の縁起・三題を選んでみました。
① 都富士(比叡山) 霊峰比叡は日本仏教の母山として知られています。ご存知のとおり延暦寺は世界遺産にも登録されています。
“ 世の中に山てう山は多かれど 山とは比叡のみ山をぞいう ”慈円
② 二条城の放鷹術 鷹峯の周辺地域は平安時代には、代々の天皇が遊猟、鷹狩りに興じていたともいわれています。 二条城を造営した徳川家康も鷹狩りを好んだ武将として知られています。 二の丸御殿にある狩野探幽の傑作「松鷹図」にも多くの鷹が登場しています。 なお二条城ではイベントとして鷹狩「放鷹術」の実演を行っています。
③ 京野菜の茄子 加茂なすと京山科なすは、京の伝統野菜とブランド京野菜の両方に認定されています。

北山の山中から見る比叡山

二条城の放鷹術に使われている鷹です。

色つやの鮮やかな加茂なす (丸ナスの女王として君臨しています)。
仁和寺の北西に成就山八十八ヶ所と呼ばれる巡拝コースがあります。四国まで行けない人のため文政10(1827)年に、仁和寺第29世門跡・済仁法親王が発願され、各霊場の砂を埋めてミニ霊場としたものです。 四国遍路約1200キロ、徒歩巡拝約50日に対して、このミニ霊場は総距離3キロ、所要時間で約2時間という簡便なものですが、難所も仕掛けられ、途中市街を見晴らす絶景のポイント(最高点の標高は236m)や御室の黒石などの名所も用意されていて楽しめます。順路に沿ってお堂が点在し、それぞれの本尊と弘法大師像が祀られていますが、全体的に仏像の美しさには目をみはるものがあります。なお標識には約2時間と表記してありますが、楽しむためには3時間はかけたいところ。ポイントとなる見どころを以下にピックアップしてみました。
① 5番札所地蔵寺に安置されている五百羅漢はカラフル、本尊は将軍地蔵菩薩。

② 41番札所龍光寺(三間の稲荷) 珍しい六角形の屋根の堂宇を三周して願い事をすれば霊験あらたかの由。

③ 53番札所円明寺 岩盤の上にある最大の難所。

④ 80番札所・国分寺、御室の黒石、小堂の左手の石棚で囲われた石を撫でると下半身いっさいの病気が治癒するという。

⑤ 82番札所根香寺 生花の献花が絶えない、某女優さんが願い事がかなえられたお礼に欠かしたことがないという。

⑥ 23番札所薬王寺からは双ヶ丘、43番明石寺から愛宕山、50番繁多寺と51番石手寺の間からは京都市内、それぞれの眺望が美しい。

23番札所からみる双ヶ丘方面の眺望